
わずか28歳でこの世を去ってしまった、イーディ。
名家の生まれで、お嬢様なイーディはニューヨークでアンディ・ウォーホールに出会います。
「なんて魅力的な子なんだ!」
お互いに居心地もよく意気投合する2人。

そこで、イーディの魅力が爆発。ヴォーグのモデルにもなり、たちまちイーディファッションが流行します。
絶頂期の彼女はボブ・ディラン(映画ではビリーという名前になってます。)と出会い一目惚れ。
付き合い始める2人に嫉妬するアンディ。
次第にアンディの、イーディに対する興味も薄れていき、ニコ(ヴェルベット・アンダーグラウンド)や他の女性をミューズに仕立てていきます。

ドラッグ治療をして、立ち直ったのも束の間、退院後、ドラッグの過剰摂取でこの世を去りました。
・ ・・とこの映画を見る限り、アンディがイーディに飽きて見捨てた、みたいな図になってますが、結局はイーディ自信の問題なのでしょう。
イーディの家庭は裕福だけど、父親に難ありだったようです。お兄さんは自殺をしていて、彼女も幼少期精神病院に入ったりしています。
そんな、なんとなく、厳格で威圧的な父親にアイデンティティを押さえ込まれながら生きてきて、希望に満ちてやってきたニューヨークで出会う常識外の人たち。アンディは多分自分にコンプレックスを持っていて、アーティスティックさにもの言わせ、華やかな世界を支配していることで、安心感を保っている感じ。
どことなく、儚い2人が同調したのもわかる気がします。

さてさて、ファッションですが、可愛かったです!中でも赤と黒のボーダーのワンピースにロングブーツの組み合わせ、可愛かった。白いレースのワンピースとか、ボーダーのTシャツとか、イーディのショートヘアによく似合う。
イーディはとにかく、アイメイクを強調して大きなイヤリングをするのが特徴。
あんなにけばけばしいのに、なぜか儚いところがイーディなのです。
実際、シエナ・ミラーは似ていたと思いますが、エンドロールで本物のイーディの写真が出ると、もう全く儚さが違います。
細くて血色が悪くどこかはるか先を見ているような視線。

しかーし、何と言ってもボブ・ディランのヘイデン・クリステンセンでしょう!
スター・ウォーズのアナキンくんですが、ボブ・ディラン登場のシーンのかっこよさ!!そりゃ、イーディも好きになりますよ。
とにかく甘い目線と言葉。
「やあ、子ネコちゃん」
とか言うからね。笑

イーディが一番愛していたのはボブ・ディランだったようですが、ボブと上手くいっていたら彼女は生きていたのかなあ。
とにかく、イーディの生涯を知り、ファッションがカワイすぎ、ディランのヘイデンがカッコよすぎた、そんな作品です。

ファクトリー・ガール予告編
Edie Sedgwick