
内容は19歳のお金持ちの少年ハロルドと79歳のおばあちゃんモードとの恋愛ストーリー。
歳が離れすぎなので、正直ちょっと違和感あるんじゃないかな?って最初は思いました。
でもこのハロルドくん、自殺を演じたり(通算15回)、他人のお葬式に参列するのが趣味と言うちょっとカルトな男の子。
・ ・・ん?それって、「永遠の僕たち」のイーノックじゃありませんか!
そして、同じく他人のお葬式に来ていたモードというおばあちゃんと知り合う。
うんうん、アナベルと知り合ったね!

同じく、意識が死に向かっている2人が出会い、惹かれ合っていく。
その対比として、ハロルドのお母さんが次々に紹介してくる、若くて綺麗なお嬢さんたち。
でもきゃぴきゃぴしている女子にはハロルドの奇行には付いていけない。
一方のモードはハロルドも驚きの奇行を平然とやってのける。
モードといれば、ハロルドは居心地がよく、やがて
「僕はモードが好きだよ。」
から
「僕はモードを愛してる。」
に変わってゆくのです。

黄色ベースのコートとか傘。髪はいつも三つ編みをくるんとアップして、お花をさしたり、トレーラーハウスのようなお部屋の中も、モードの可愛らしい感性がいっぱい!
だんだん、少女のように見えてくるから不思議です。
わたしもこんなおばあちゃんになりたい!
「毎日何か新しいことをするの。
そのための人生よ。
永遠には続かないから。」

「無意味なこともたまにはやってみるといい」
などなど、モードには名言がいっぱい!
全編作曲を担当している、キャット・スティーブンスの曲が絶妙に流れ、最高に素敵な仕上がりの映画です!
アメリカン・ニューシネマの中で隠れた名作と言われるこの映画、コレクションの1本にくわえたいと思いました!

