
オープニングがちょーうカッコいいです。オシャレすぎる。
オシャレなのに嫌みじゃ無いんですね、しゃらくさくないんです。
セルジュってきっとホントにセンスいい人なんでしょう。

片田舎のレストランで働く少年のようなジェーン・バーキン。
ある時店にやってきたゴミを廃棄するトラックの運転手(ゲイ2人で旅している)の片割れ(美形)に恋をします。
相手はゲイであるため、自分を男として愛してもらうよう尽くすという・・・
なかなか奇抜な映像もありますので、くれぐれも家族団らんで見ないことをお勧めいたします(笑)

しょっぱなから流れる、セルジュの曲「ジョニー・ジェーン」から既に最高の雰囲気をかもし出し、それに見合う映像の構図!!
ジェーン登場シーンの美しさ!いちいち挑発的な構図!
ジーンズに、白いスニーカー、白いタンクトップ、ベリーショート、なのに色気があるジェーンは何なんでしょう?
色気といっても、それはどこか少年的。
一度だけ着た薄いピンクのワンピースはジェーン・バーキン自信も一番好きなシーンと語っていました。

私は、ジェーン演じるジョニーとトラック運転手の一人クラスがダンスしながらキスをしているのを目撃したゲイの恋人パドヴァンがショックをうけ、チンピラに教われて「クラスーー!」って助けを求めるシーンがすっごく好きです。
とにかくセルジュのセンスが凄い。

セルジュはゲイに対して一種の憧れを抱いていたようで、納得の作品。ジェーンはそんな彼の欲求に見合う中世的な魅力を兼ね備えたまさにミューズだったのでしょう。
倒錯する愛と、嫉妬と、別れをとにかくセルジュ目線で詩的に描いたフランス映画です。