
内容という内容はなく、感情を映像として捉えていくような感じ。
母親を亡くした17歳のプリューデンス(レア・セドゥ)。父親は海外へ単身赴任、姉は家に戻らず、実質一人暮らし状態。バイクサーキットのちょっと悪い仲間に身を預けたり、自由気ままに暮らしながらも、なかなか癒えない悲しみを持て余すといった内容。

悲しみや喪失感をうまく消化できずにモヤモヤと居場所を探して、その感情の矛先や落ち着き先を探す、その正体の無いものを映像に見事反映していた映画でした。

インタビューでは「何かが起こってから、その影響が表面に現れるまでの時間のずれを描きたかった」と言っています。
そういわれるとまさにそんな感じ!
そして、この映画は冒頭から女優さんが躊躇無く裸になるんですが、それもビックリですけど、フランスでは結構自然なことらしいです。
登場人物の1番内面な部分を表す効果だということで、それも確かに!と言った感じ。

そう、自然体を愛するフランスだから裸も自然なものなのでしょうか?
ジェーン・バーキンがしていそうなLOOKです

またオープニングが素晴らしく、サントラもすごくカッコいい。
監督の長編処女作ということで、彼女のセンスが詰まった作品!

レア・セドゥが最高で、原題のソフィー・マルゾー、シャルロット・ゲンスブールなアンニュイさ、生意気さ、目力を合わせ持った素材!
素晴らしい女優さんです。
美しき棘/Trailer