2013年10月21日

愛アムール「パリの老夫婦のお手本ファション」

amu-ru1.jpg重い・・・だけど傑作だったと言わざるをえません。
とにかく素晴らしかった。

パリで暮らす老夫婦アンヌとジョルジュ。
映画はきらびやかなピアノのコンサートから始まります。
あんまり映画に説明がないのですが、どうやらアンヌの自慢の教え子のリサイタルの様子。
ピアノ教師だったアンヌは知的な雰囲気で、身のこなしも上品。かなり歳だけど、とってもキレイ。
ジョルジュも、アンヌのコートをさっと脱がせてあげたりして、ジェントルマン。素敵な老夫婦なのです。
しかし次の日、突然アンヌが病気になり、右半身麻痺に。
献身的に介護するジョルジュ、重荷になりたくないアンヌ。
2人の間に葛藤はありますが、以前より会話を楽しんだり、本を読む時間に愛を感じました。
しかし、アンヌの容態がだんだん悪化していきます・・・。
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元ピアノ教師というだけあって、とってもハイセンス。介護生活が始まってもいつも素敵な服を着ています。ブルーのカーディガンやグリーンのガウン。水玉のブラウスも素敵! 髪型も素敵だった!憧れるシニアのファッションです。

とにかく綺麗な女性だっただけに、だんだんと衰弱していく姿を見られたくないという気持ち、失禁してしまって恥ずかしさに耐えられない表現、などなど、主演のエマニュエル・リヴァの演技はものすごいものでした。

amu-ru3.jpg両親が歳をとったら・・・私も歳をとったら・・・と色々考えてしまいます。

とても素敵なシーンは介護生活でまだアンヌの頭もしっかりしているとき、ジョルジュが自分の若い頃の話をするところ。
「そんな素敵な話、なぜ今までしてくれなかったの」
「そうかい?まだたくさん話はあるよ。」
「イメージが壊れる話はやめてね。」
「どんなイメージだい?」
「・・・そうね、たまに怖いけど、とっても優しい人よ。」
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介護を余儀なくされて一緒に居る時間が増えて、長い間一緒にいたのに知らなかった一面が見える。
なんだか素敵でした。

歳をとって、そんな空気感になれる人が、私も欲しいと心底思いました。

とにかくヘビー級の映画ですが、見ておいて方が良い、ミヒャエル・ハネケ監督の素晴らしい傑作です。
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posted by sawori at 15:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ファッション