2013年10月31日

ベニスに死す「ルキノ・ヴィスコンティのこだわり衣装に魅了!」

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この名作をまだ見ていなかったので早速観賞^^

オープニングのそれはそれは素敵なこと!!
朝日の海に船が浮かび、マーラーの交響曲第5番「アダージェット」が壮麗にたっぷりと流れます。

主人公はそのマーラーに見立てた老作曲家グスタフ。
人生に疲れきってスランプに陥っている彼は、ヴェニスに休養に訪れます。
そのホテルで、家族とヴァカンスに来ていた、この世の究極の美を体現したような美少年タージオに出会い、自分の中で忘れかけていた「美」に対する想いを取り戻していきます。でもただ、見つめているだけ・・・。
そんな折り、ヴェニスでは疫病が流行りだし、グスタフはウィーンへ帰ろうとしますが・・・。
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カメラのワンカットが長く、結構素人っぽくズームしたり動いたりするのですが、でもルキノ・ヴィスコンティは完璧主義者だというので、それが彼なりの「美」なのでしょう。
しかし何と言ってもお洋服−−−−!!!
素敵すぎた。
この映画を観て、うちのお店『Moviegoer Shop』でも取り扱っているLAのブランドDear Creaturesのデザイナー、ビアンカとロブは絶対この映画大好きだろうと思った。
セーラーのワンピースとか、もうすぐ出るワンピースもとっても似ているから。
ヴィスコンティは船頭の衣装一つにもこだわっていたというだけあって、本当に素晴らしかったです。
特にタージオの妹たちのワンピースが最高にかわいい!
もう全部マネして作って欲しい。麦わら帽子もツバを前の方だけくるっとして、太い黒いリボンで可愛すぎる><ぜひ観てください!
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映画中、「美」についてグスタフと友人が口論になるのですが、とっても印象的でした。
「悪」は美ではないというグスタフに対して、
「悪は天才の糧だ」
というセリフ、なんかぐさっときました。

ラスト、「悪」を含んでなお魅力を増す究極の「美」=タージオを見守りながら、満足そうに醜悪に死んで行くグスタフの映像。
終始流れるマーラーの「アダージェット」。
素晴らしい芸術作品でした。
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2013年10月28日

華麗なるギャッツビー「ブルックス、ミュウミュウ、プラダ!!」

レオ様版、「華麗なるギャッツビー」観ました!

ギャッツビーの関係性をささっと解説。
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ギャッツビー(レオ)は戦争で会えなくなってしまった恋人デイジー(キャリー)を忘れられずにいます。デイジーはギャッツビーを待てずに大富豪トム(ジョエル・エドガー)と結婚。しかしトムは人妻マートルと不倫中。
ギャッツビーはなんとか彼女を手に入れようと、デイジーの従兄弟ニック(トビー・マグワイヤ)に頼み、デイジーと再会。再び恋が再燃するのですが・・・。

1974年のロバート・レッドフォード版のギャッツビーが素晴らしすぎたのが印象的で・・・。
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今回リメイクに挑んだ監督は「ロミオ+ジュリエット」のバス・ラーマン監督。
噂の絢爛豪華な衣装は監督の奥さんでもるキャサリン・マーティンのお仕事。
コラボブランドは、ブルックス・ブラザーズ、ミュウミュウ、プラダと錚々たる顔ぶれ。
日本のバブル期にもにたこのアメリカの20年代をとにかく「派手」に誇張し撮っています。
お洋服もパリのムーラン・ルージュやハリウッドのショーかなにかのような衣装なので現実感があんまりない。それが狙いなのかはわかりませんが、レッドフォード版のあの何とも言えない霧もやのかかった夢のような雰囲気は全くないです。
gatsby3.jpgキャリー・マリガンもしゃべり方や発音がいつもと全然違っていてがんばっていたけれど・・・ミア・ファローの雰囲気には及ばなかった。キャリーはもっと庶民の役が似合う!友人のジョーダン役が綺麗すぎたし。
レオは演技はとってもうまい。レッドフォードは最高だったけど、レオ版はもうちょっと感情をコントロールできない感が良く出てる。ただ大スターなので個性が役を超えてくるのはしょうがないかな?

バズ・ラーマンが素晴らしいのは小説のセリフの素晴らしい部分、映画の素晴らしかったシーンを、ちゃんとわかっていて、それを浮き上がらせるところ。

「輝いていた時はあっという間にすぎて。
もう二度と戻らない」
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デイジーのセリフですが、原作フィッツジェラルドの気持ちのこもったセリフだと思います。

予備知識なしで観て頂くと、ラストは何とも言えないと思います><





予告編



主題歌Young and Beautiful/ラナ・デル・レイ

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2013年10月25日

コーディネート日記「ライフ・アクアティックでチーム・ズィスー」

lifea1.jpgウェス・アンダーソンの映画には、キュンとしまくりで、いっつも「やられた〜〜」となってしまうのですが、この「ライフ・アクアティック」も最高の映画でした。






以前書いた映画紹介はコチラ♡
http://moviegoer.sblo.jp/article/74442847.html

lifea2.jpgいっつも力の抜け加減が絶妙なスタイリング。
今回はビル・マーレイ(おもしろすぎ!)率いる、チーム・ズィスーのイメージでコーディネートしてみました!






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Book of Deerというブランドが今季のテーマが海なので、それにちなんで、
「Bookの美しいワンピースやブラウスに赤いニット帽をかぶったらどうなるかな?」と思いチャレンジ!






lifea4.jpg襟にタツノオトシゴのかわいい刺繍がいてあるBook of Deerのブラウス♡






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Selkie伝説が描かれたBook of Deerの美しいワンピース








lifea6.jpgただ今Moviegoer Shopで「ライフ・アクアティック」缶バッチプレゼント中です!私のカバンにもしっかり付いてます♡
映画ファッションのMoviegoer Shop
http://www.moviegoer.jp
posted by sawori at 11:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | コーディネート日記

2013年10月24日

シャレード「ジバンシーのビックリスキーウエア」

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オードリー主演の1963年、60年代まっただ中の映画。




charade2.jpgしょっぱなのスキーウエアが超奇抜!(笑)
こんなん似合うのオードリーぐらいでしょ。
そこからもちょっとしたパリコレ感覚で楽しめる一筋縄じゃ行かないファッションを手がけたのは、おなじみのジバンシィ。
今回もオードリーの小顔&長い首を生かしたデザイン。
特にモードなコート類とお得意の黒いドレスは必見。
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友人とのスキー旅行中に「離婚する!」と決意してパリへ帰国するレジーナ(オードリー)。しかし家はもぬけのカラ。
大使館に呼ばれたレジーナに、「実はダンナさんが亡くなった。彼はCIAのお金を盗んだ一味の一人で手配中だった」と知らされる。
その一味から命を狙われるレジー。信頼できるのはスキー場でナンパされた紳士ピーター(ケイリー・グラント)だけなのだが・・・。
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この頃の映画って、なんで美女の相手がおじさまなのですか??それがステイタス??オードリーとケイリー・グラント、全く釣り合ってないようにみえますが、レジーナはピーターにメロメロの役どころ。
なんか怒っていても「可愛い」と言われただけで、でへへ♡となってしまう。
騙されまくっても「婚姻届とりよせるね」と言われると「愛してる♡」とすぐ許す。
その単純さが可愛いのです!


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でも、突き詰めると、女性は複雑といわれますが、実は単純なものです。
常に愛されていたい。それだけなのです。

ストーリー展開は、最後までピーターには騙されっぱなしで退屈しませんでした。あと、ジェームズ・コバーンの存在感がすごかった!(服もよかった!)久しぶりに「荒野の7人」が見たくなったのです^^
posted by sawori at 10:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ファッション

2013年10月21日

愛アムール「パリの老夫婦のお手本ファション」

amu-ru1.jpg重い・・・だけど傑作だったと言わざるをえません。
とにかく素晴らしかった。

パリで暮らす老夫婦アンヌとジョルジュ。
映画はきらびやかなピアノのコンサートから始まります。
あんまり映画に説明がないのですが、どうやらアンヌの自慢の教え子のリサイタルの様子。
ピアノ教師だったアンヌは知的な雰囲気で、身のこなしも上品。かなり歳だけど、とってもキレイ。
ジョルジュも、アンヌのコートをさっと脱がせてあげたりして、ジェントルマン。素敵な老夫婦なのです。
しかし次の日、突然アンヌが病気になり、右半身麻痺に。
献身的に介護するジョルジュ、重荷になりたくないアンヌ。
2人の間に葛藤はありますが、以前より会話を楽しんだり、本を読む時間に愛を感じました。
しかし、アンヌの容態がだんだん悪化していきます・・・。
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元ピアノ教師というだけあって、とってもハイセンス。介護生活が始まってもいつも素敵な服を着ています。ブルーのカーディガンやグリーンのガウン。水玉のブラウスも素敵! 髪型も素敵だった!憧れるシニアのファッションです。

とにかく綺麗な女性だっただけに、だんだんと衰弱していく姿を見られたくないという気持ち、失禁してしまって恥ずかしさに耐えられない表現、などなど、主演のエマニュエル・リヴァの演技はものすごいものでした。

amu-ru3.jpg両親が歳をとったら・・・私も歳をとったら・・・と色々考えてしまいます。

とても素敵なシーンは介護生活でまだアンヌの頭もしっかりしているとき、ジョルジュが自分の若い頃の話をするところ。
「そんな素敵な話、なぜ今までしてくれなかったの」
「そうかい?まだたくさん話はあるよ。」
「イメージが壊れる話はやめてね。」
「どんなイメージだい?」
「・・・そうね、たまに怖いけど、とっても優しい人よ。」
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介護を余儀なくされて一緒に居る時間が増えて、長い間一緒にいたのに知らなかった一面が見える。
なんだか素敵でした。

歳をとって、そんな空気感になれる人が、私も欲しいと心底思いました。

とにかくヘビー級の映画ですが、見ておいて方が良い、ミヒャエル・ハネケ監督の素晴らしい傑作です。
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posted by sawori at 15:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ファッション