2013年07月11日

バスキアのすべて「汚れたツイードのロングコートと知的」

2basukia1.jpg7歳という若さで亡くなった画家、ジャン=ミシェル・バスキアのドキュメンタリー映画。
当時の彼女や友人や画商が彼のことについて語っているのが生生しい。

私はアンディ・ウォーホールより、バスキアの絵の方が好きだなと思うのですが、評価はあまりよろしくなかったようで。




basukia2.jpg移民の子として産まれたバスキアですが、結構裕福でちゃんとした教育も受けていたようです。母親が精神疾患を患っていながらも美術館の会員になっていて、バスキアも小さい頃から美術に触れていました。
17歳でNYにでてきて路上にスプレー缶で落書きをしていたのが評判となり一躍脚光を浴びることに。

一文無しで人の家を点々とする生活をしていた彼のファッションがカッコよすぎるのです!
汚いツイードのロングコートやトレンチコート。髪はドレッド。
でも、とにかくイケメンでスタイル抜群なバスキアなので、超スタイリッシュに見えるのです。
目もとっても純粋。無垢。何となくカート・コバーンの目と一緒だと思った。
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そんな純粋な彼ですが、有名になりたい気持ちはハンパなく、アンディ・ウォーホールに近づくと彼にとたんに気に入られてしまいます。

売れっ子になった彼が描く絵は即座に売れ、何の為に描いているのかという空虚感。
友人の為に描いても、友人はお金の為にすぐ売ってしまったり。
しかし、ウォーホールとの合作は批評家に酷評され・・・。
ほどなくウォーホール死去。
そうやって、彼のガラスのハートが壊れていきます。
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彼の才能を当時から驚異的なものと見ていた画商はこう言います。

「彼には驚くほど知識と教養があった。
自分の立ち位置を心得ていて18歳にして既に中心に立っていた。
世界のアートの中心に。」

「彼は27歳にして、既に晩年の画家が辿り着くような絵を描いていた。
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急に手にする名声は、その天才に見合うだけのものかもしれませんが、人生を急速化させてしまい、そのスピードに心の成長が付いていかない気がします。

彼の落書きのようなアート、適当に描いているようで、全部計算された線。
並べられた文字は一見めちゃくちゃに並んでいるようですが、その混沌の中に1語の真実が隠されているといいます。
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27歳でヘロインによるオーバードーズで死去したバスキア。
いつも薬が天才を奪う。








posted by sawori at 11:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ファッション