2012年11月15日

エコール「イノセンスな白」

ecole1.jpg冒頭からなんとも一線を画した始まり。
だってエンドロールが冒頭にあります。
そして水に潜っているようなゴボゴボという音、何となく母親の羊水の中を暗示するかのような演出。
そして、幼児を過ぎた頃から、思春期を迎える前までの美少女たちの謎めいた寄宿学校という舞台のため、これ、変な目で見る人もいるんじゃない?って心配になってきたりします。。。
そんな感じで見ていると、美しいマリオン・コティヤールが先生役で登場。
そこで、「ああ大人の女性は完成されていて美しい」と思うのです。
ecole2.jpgこの寄宿学校のバレエ教師である先生は
「あなたたちは選ばれたのです。でもまだは青虫なの」
との言葉通り、そこからほんとに青虫ちゃんに見えるのです。

この映画はロリコン男子の対象になってしまうんじゃないか?という心配はその辺りで消え始め、この女の子たちはほんとうに全くの「青虫」で性的にまったく魅力は無く、ただ『イノセンス=無垢』という部分が特化している時期なのだ、と思えます。

ecole3.jpgそれは衣装にも現れていて、多分アニエスbのデザインじゃないかな?と思うのですが、真っ白な半袖のブラウスに真っ白な半プリーツのミニスカート。白いソックスにブーツ。
そして、年代によって付け直す色とりどりの太めリボン!
リボンだけに許された華やかな色。
緑の森で遊ぶ少女たちはまるで妖精。
そして儚いイノセンスなのです。

とにかく映像がハンパ無い美しさ、その美しさの迫力はラストまで怒濤のように押し寄せ、最後まで謎を残し、この2時間まるで異空間に迷い込んだような、そんな映画でした。

閉鎖された学校から抜け出したい女の子は、その学校から出たとたん、男の子に恋をして、現代の色に染まっていく・・・それが見ている私も、良かったと思いつつも何となく寂しいような、もうあのおとぎ話のような時期は忘れ去られていくのかという郷愁のようなものも感じるのです。

ほんとうに、不思議な美しい映画でした。
ecole4.jpg
posted by sawori at 16:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ファッション