2012年08月16日

メランコリア「キルスティン&シャルロットの地球最期に至るまでの美の連続」

melan1.jpg『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の、ラース・フォン・トリアー監督の最新作と聞いて躊躇しましたが(ダンサーは落ち込みすぎたので・・・)、キャスティングがモロ好みだったので、観てみました。

オープニング、かなりがっつり心を掴まれました。
まるで、ヴォーグなんかの創り込まれた写真のように、次々と脈略も無い美しいシーンが超スローモーションで流れます。

melan2.jpgそれは後になって、ああ、このシーンだなとわかるのですが。

舞台はジャスティン(キルスティン・ダンスト)の結婚披露宴。姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)が主催したパーティを、鬱病のジャスティンは奇行で台無しに。そのうえ上司や夫までも失ってしまいます。


melan3.jpgそんななか、今まで太陽に隠れて存在を知られていなかった、大きな惑星メランコリアが発見され,地球に大接近。
通過するとの予測を裏切り、どんどん近づくメランコリアに、パニックになる姉をよそに、ジャスティンの精神は澄み渡ります。

melan4.jpgこーゆう、地球滅亡系は良くあるお話ですが,なんの科学的な説明も、またメランコリア(鬱)なんて惑星の名付け方、リアルさもまったくないですが、そんなおとぎ話のような設定すら、キャスティングされた俳優たちの名演技で、とてもリアルに思えてしまいます。

キルスティンは、陰陽のオンオフ演技がとってもうまい女優さん。この役に見事ハマっていました。当初候補だったペネロペ・クルズより、断然正解だったと思います。
最初の美しいカッティングのウェディングドレスの似合う事!!
鬱病が重くなってからの黒Tシャツにジーンズのショートパンツにハンターの長靴とかも可愛かったですハート(トランプ)そして、キルスティン、ボブ似合うハート(トランプ)

一方、キルスティンとは対照的な黒髪のシャルロット。
お母さんジェーン・バーキン譲りの華奢な体に、シンプルで上質なニットとパンツ。乗馬服の似合う事!
パンツが似合う女優さんです。かっこいいな〜〜ハート(トランプ)
パニクる演技はもうリアルそのもの。
素晴らしい演技です。

映画の感想は「え、こーゆう終わりか・・・」でしたが、とにかく美しいクラシック音楽とともに極上の映像美。
キルスティン&シャルロットの演技に拍手です。

トリアー監督は自身も鬱病を患っています。

「普通の幸せな人々は、悲惨な状況ではパニックに陥りがちだが、
鬱病の人は地獄に落ちても当然だと思っているから、かえって冷静に行動する」

まさに、この映画の核はそれでした。

「基本的に人生における全てが怖い。映画作りだけは違うけれども」

そんな監督にしか創れない、破滅的で幻想的な静寂のパニックリアルでした。

「メランコリア」trailar

posted by sawori at 11:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ファッション