2012年07月13日

カポーティ「「ティファニーで朝食を」の作者の意外な一面!」

capote1.jpgフィリップ・シーモア・ホフマンが苦手だったんです!
でも、男性俳優から圧倒的支持を受けている彼なので、そして最近観た彼の原作「ティファニーで朝食を」が良かったので、「カポーティ」観てみる事にしました!

素晴らしかったです。





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capote3.jpg「ティファニーで朝食を」で有名なトルーマン・カポーティ。
名声を手にしている彼が、ある日一つの事件に興味を持ちます。
農場で起こった一家4人惨殺事件。
そして捕まった犯人2人組。
あまりに繊細な犯人の1人ペリーに強く惹かれたトルーマンは、刑務所に出向き彼から事件の詳細を聞き出していきます。
そして、ノンフィクション作品の傑作「冷血」を書き上げていくのですが・・・
capote4.jpg犯人のペリー役がサイッコーに怖くて悲しくてすごかったです!
フィリップもすごかったけど、ペリー役のクリフトン・コリンズ・Jrが最高でした! 役に入り込むとはまさにこうゆう事?? 憑依してました!

そしてトルーマン。
ティファニーでもお分かりのとおり、とにかく彼はオシャレさん。
お洋服も上質なものばかり。
その独特のセンスと人柄はとても愛すべき人間ですが、小説を書き上げようとする様は、時に冷徹です。



capote5.jpg結局犯人の死刑が決まってしまったとき、友人(アラバマ物語の作者)に
「僕は彼らに何もしてあげられなかった・・・」
と話すと
「結局あなたは彼らを許したくなかったのよ」
と鋭い指摘を受けます。

犯人ペリーと話し、彼の凄惨な過去を知っていくうち、自らの幼少期の悲惨な過去を彼に投影ていくトルーマン。同じ痛みを知っている彼が、冷血に起こした殺人を恐ろしいと思いながらも理解していたように感じました。
しかし、小説を書き上げるためには、結論が必要だった。
その自らの「冷血」な感情で、彼の何かが死んでしまう。

とにかく、悲しみや痛みや欲望が意志に反して「冷血」になることの恐ろしさを描いた素晴らしい映画でした!
posted by sawori at 10:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ファッション