2011年04月14日

ヴァージン・スーサイズ「5人姉妹のスイートな世界」

 ソフィアコッポラのガーリーなセンスが溢れ出る作品。ただし、ソフィアはただのおバカで軽いガーリーじゃなく、実りきる前の青さの残る、どこか痛々しいガーリー。そこが彼女の魅力です。
 5人姉妹の自殺で終わる凄惨な内容をガーリーなセンスが中和して後味は全然悪くないんです。image-2.jpeg
 末っ子の五女セシリアが自殺したのち、外出禁止にされた残りの四人姉妹は閉塞感と脱力感からか一緒に自殺してしまいます。
 わたしにはあんまり共感はできないんですが、最初に死んでしまったセシリアの気持ちはちょっとだけ理解できました。
 それは、ダウン症の友達をみんながいじるシーン。
 それを見てセシリアは、世の中の底知れない冷たさを感じ取り、そんな世界に生きていることの価値がわからなくなってしまった。まだ13歳なのに、そんな感性が芽生えてしまったが故に、守るもののない彼女は躊躇いもなく死を選んでしまいました。
  ただ、わたしはそれでも生きていることに価値はあって、残酷な世の中かもしれないけど、その中に美しいものを見つけ出して生きて行きたいと思っています。
 さて、この映画はそんな本質は横に置いておく、男⇆女の本能的な単純さもあるから、良いのです。
 恋に恋する彼女たちのファッション。ダンスパーティでラックスが着た花柄のワンピースはシンプルだけど、緑の芝生とすごく合ってました。
 部屋も赤や青、ピンクやクリームがごちゃごちゃなのにほんとにカワイイ。
 セシリアの部屋にはマリア様やキリストや十字架のモチーフが溢れてて異常な感じだけど妙な統一感があって素敵。
 白いキャミソールのドレスも可愛かったなあ。
 Airの音楽もなんともいえないアンニュイ感を醸し出して、ガーリーでピンクなのに冷たくて青い。そんな映画です。
 トリップがラックスに一目惚れした時に言うセリフ。
「彼女は移ろう世界の静止点。記憶に取り付いて離れない。彼女は特別な女だ。
真実の愛だ。」

こんなこと、言われてみたいですね!黒ハート





posted by sawori at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画ファッション